進化論で知られるチャールズ・ダーウィンが、晩年に最も情熱を注いだ研究対象をご存知でしょうか?それは、意外にも足元にいる小さなミミズでした。「種の起源」を著した偉大な博物学者は、庭でミミズを観察し続け、人生最後の著書『ミミズと土』を世に送り出したのです。
ダーウィンが見抜いていたように、地球上のあらゆる生命は、足元の土とそこに住む小さな住民たちによって育まれてきました。46億年の地球史において、土壌という舞台で静かに、しかし確実に生命の進化を支え続けてきた存在——それがミミズです。
その辺で干からびている細長い虫と侮るなかれ。日本だけでも100種以上、世界では数千種が知られるミミズは、生態系に巨大な影響を及ぼすその実力ゆえ、研究者から「生態系改変者」と呼ばれています。
ダーウィンが魅せられた、身近でありながら謎多きミミズの世界へ
このイベントでは、ミミズの生活史や分類体系といった基礎知識から最新研究まで、第一線の研究者が余すところなく解説します。さらに、研究者自身が情熱を注いだ3つのプロジェクトを特別公開:
🏖️ 海辺の特殊なミミズを求めて — 日本中の砂浜を掘り返した冒険譚
🔬 24時間ミミズと向き合った夏 — 研究室での孤独な観察記録
🎬 次元の壁を越えて — アニメに描かれたミミズから現代人の視点を読み取った瞬間
そして今回限りの特別企画として、研究者の秘蔵コレクション『ミミズ×〇〇 100選』を初公開。古今東西、人々をひそかに惹きつけてきたミミズが、ときに物理学者を表彰台へ導き、やがて夜空に輝く星となる——そんな驚きのストーリーが明かされます。
ダーウィンが人生をかけて見つめた、土の下に隠された生命進化の壮大なドラマをぜひ一緒に楽しみましょう
※配信はZOOMで行います。
プロフィール | |
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原 直誉(なおたか) 福岡大学商学部シチズンサイエンス研究センター研究員。 東広島市の共創型起業プログラム『円陣』2024年度採択プレーヤー。 学生時代は「論文を書くための研究スタイル」に馴染めず苦悩するも、アウトリーチ活動に携わったことをきっかけに「学問を愉しむスタイル」へ転向。 現在は「市民と研究者の交流がもたらす学問の愉しみ」を広げるべく、東広島市を中心に地域のカフェやバーなどと連携し、学術交流フェスなど多数のイベントを企画・運営している。 最近の趣味はアイウェア収集で、日々お気に入りを探しています。 おすすめの一本があれば、ぜひ教えてください! |
<講演タイトル>
「掘れば掘るほどミミズ沼、底なしロマンが止まらない」
「サイエンス(科学)」と聞くと・・・つい顔をしかめてしまいませんか? 特に子供のころ理科や数学が苦手だった方は、どうしてもこの言葉を聞くと距離をとってしまいます。 でもサイエンスって本当はもっと身近でもっと楽しいものです。 試験勉強や学習要綱をこなす手段として・・・ではなく、楽しむために関わればこれほどワクワク出来るものはありません。 このコミュニティでは、「宇宙」「生命」「知能」への探求...
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